[276] 村祭りには帰ってこいや(R) 投稿者:長く佐渡に居る旅のもん 投稿日:2007/10/16(Tue) 21:57:25 No.276 [返信]
「元気でいるか?街になれたか?友達できたか? 寂しかないか?お金はあるか?今度いつ帰る?」案山子 10月15日は熊野神社の祭。今年も、おばあさんは台所で、栗の皮むきをしています。小豆を煮る臭いも漂っています。八幡芋・焼き豆腐・昆布・にんじん・ゴボウ巻き・ふき・インゲン・こんにゃくがそれぞれの鍋から香りを競っています。 3年前は姫が、今年は太郎が島を出ました。孫がいた頃は、ほっぺたをリスのようにふくらませて、美味しい美味しいと食べてくれたのに。ここに孫さえいれば昔と変わりない団欒。 笛や太鼓を鳴らす稚児たちに、昔の孫の姿を見ているのでしょう。 金北山にこだまする太鼓の音が、祇園精舎の鐘の声に想えて帰らざる日々をいっそう悲しませる。
どの部落にも、部落毎の氏神さまを祀った社があります。 部落ではこの秋の収穫期にあたって、稲作をこうした氏神に奉告して感謝する秋の例祭を部落あげて行います。部落には祭りの幟旗(のぼりばた)が掲げられ、家庭では虎巻き・粟雪羹をつくり、栗入り赤飯・煮染めなどのごちそうをつくります。 祭りの前日を「よいの宮」、当日を「ひの日」といい、今でも流鏑馬(やぶさめ)とご神幸の神事で祭りを締めくくります。 「射手さん」は7歳の男の子が選ばれ、この日一日神の子になります。親類・ご近所からはご祝儀が貰えます。12歳の子ども達は稚児に選ばれます。ご神幸の山車に乗った稚児たちが笛や太鼓を鳴らしながら行幸します。 私が佐渡に来たころは、祭りには親戚や友人・知人がやって来ます。案内のない人も「祭参り」といってやって来ます。また相互に祭参りをして親交を深めます。昔は、休暇願いに堂々と「祭りのため」と書くことが出来ました。 お宮の境内や道には露店が立ち並んで、農機具や機械器具・台所用品・植木・衣類・おもちゃ・菓子・果物などを売り、相撲大会や餅まきも行われ、着飾った人であふれていました。 ご神幸は神輿が御旅所(おたびしょ)まで行列していました。警察も祭りの日はお目こぼし。全ては失われた日々の記憶。
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