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[311] 『罪悪感』について 投稿者:シルバータイタン 投稿日:2008/10/03(Fri) 00:27:55 No.311 [返信] HomePage  
 先月、少年犯罪・いじめの中でも陰湿さで類を見ない糞ガキの集団が逮捕されました。
 少年法の精神よりも被害者のプライバシーを重視して要点だけを書きますが、集団で身体障害者を狙って恐喝・暴行を繰り返し、逮捕された後も謝罪どころか、「障害者をいじめて何が悪い!」と開き直る始末でした。

 上記以外にも昨今の犯罪には捕まった事を運が悪いみたいに思っていたり、非を認めたら負けみたいな勘違いをしているのか、罪悪感を見せない、抱いていない屑野郎ども後を絶ちません。
 そこで思うのは『ウルトラセブン』の最終回です。

 モロボシ・ダンが、自分がウルトラセブンであり、地球を去らなければならないことを告白したのはアンヌ一人でしたが、そのアンヌの口からキリヤマ隊長、クラタ隊長、フルハシ、ソガ、アマギに伝えられた訳ですが、M78星雲人であるウルトラセブンが自分の星でもない地球の為に闘い疲弊しきっていたことを知って、ウルトラ警備隊の面々はたちまち罪悪感を露にし出したのが印象に残っています。

 作品を超え、その真意が『ウルトラマンメビウス』の時代に論議されたキリヤマ隊長の名台詞、
 「行こう!地球の平和は我々人類自らの手で守られなければならないのだ!」
 とは、直前に劣勢に立たされたセブン=ダンの名を叫んでいたことからも、言葉通りの意味もあれば、自分の星でもない地球の為の戦い続けてくれたセブンを死なせてはならない、との意もあったに違いありません。
 自分達がもっと強くあればセブンを傷つけずに済んだ、との罪悪感もあったことでしょう。

 クラタ隊長の「モロボシ!許してくれ!」の台詞は目に見える状況だけでゴース星人の侵入を許したことを罵倒し、脱走の臆病者と決め付けた弾に対する謝罪の意が込められていましたが、ダンの体調不良がセブンとしての連戦激闘による体の酷使であることを知らなかった故の気まずさもあったことでしょう。

 フルハシの「ダン!(パンドンから)離れろ!怪獣は俺に任せるんだ!」の台詞は『帰ってきたウルトラマン』以降のチームの台詞なら「本当の任せられるか?」の皮肉めいた台詞の一つも出てきますが(苦笑)、ダン=セブンを満身創痍に追いやってしまっていたことに対する罪悪感を思えばフルハシと一緒に「セブン!戦線離脱してくれ!」と思わずにはいられません。

 そのフルハシの隣席で半泣き状態でただ一言、「ダン!」と叫ぶアマギはゴース星人に捕えられた自分を助ける為にダンが命を削る最後の変身を決行した訳ですからどんな言葉をかけていいかも分からない程罪悪感に捕らえられていたのでしょう。
 ソガがゴース星人に捕らえられた彼を助けに行こうとした時に「諦めるんだ!君がアマギを想う気持ちは分かるが、彼だってウルトラ警備隊の一員だ。自分の命より地球の平和を大事に思う筈だ!」の台詞からもアマギの胸中は自分の為にセブンが死のうとしていると思えば本当に言葉もないことでしょう。

 圧巻はパンドンが倒れてセブンが西の空に去った直後の、
「ダンは死んで帰って行くのだろうか?だとしたらダンを殺したのは俺達地球人だ。あんないい奴を……。」
 の台詞です。
 ダンが去って呆然とする一同の中、誰よりも雄弁にダンを命に危機に瀕させた事への罪悪感を述べていた訳ですが、ウルトラ警備隊という職業柄からも、単純に一年間苦楽を共にしてきた仲間としても、『史上最大の侵略』から地球を守ってくれた異星人に対する感謝と自責の念の全てが集約されていました。

 罪悪感、とは感じていて非常に苦しいものです。
 いっその事、無視できれば楽かもしれません。
 特に私は自己嫌悪の日々を送っているので(苦笑)。
 しかしながら自らの言動に対して、本当に非がある時に「申し訳ない!」との素直な心を持つことが出来てこそ、義務と責任を全うし、権利と自由を正しく理解し、喜怒哀楽全てに重みを持てる人生を送れると私は信じます。

 罪悪感を抱くことなき悪人に伝えたい。
 真に苦しむべき思考の放棄は決して楽にあらず、不幸の先送りに過ぎない事を。
 


Re: 『罪悪感』について A-chan(管理人) - 2008/10/05(Sun) 23:42:57 No.312 
シルバータイタンさん、こんばんは。お久し振りです。レスが遅れて済みません。
このセブン最終2話は、よく覚えてます。クラタ隊長のダンに対する暴言がファンの間で語り草になってますが、私は彼の怒りは致し方無いと思い、むしろ理解者の少ないダンに対する同情の念の方が強かったと記憶に残ってます(ダンに対して一目置いている筈のクラタ氏に、このような役回りをさせたスタッフを非難する声もあるみたいですけど)。

確かに、自分の星でも無い地球の為に命を削って戦ってくれているセブンを見れば、地球人としてかなりの罪悪感を感じずにはいられませんね。ウルトラ警備隊も視聴者の私達も。
また、そういうセブン及びその他のウルトラ戦士達の自己犠牲の行為に対して何の罪悪感の感じない民衆の姿も、後のウルトラマンエースのヒッポリト星人の回で描かれています。その時の山中隊員のセリフが印象的です。
「彼らは自分の星でも無い地球の為に死んだんだぞ!」

タイタンさんの仰られる「罪悪感」という感情は、本当にそれを感じなければならない非のある者よりも、むしろ善良に生きている人々の方が多く感じるものかもしれません。罪を犯す者、他者を虐げる者は、普通に世のルールを守って生きている人々とは、他者に対する価値観が異なりますからね。常に自分が全て。弱者など、家畜や虫けらのようにしか思っていない輩なのです。だからこそ、己の悪行に罪の意識など感じる事はありません。

他者の痛みの分る者ほど罪の意識を背負うというのは、割の合わないやり切れないものを感じますが、その気持ちが無ければ世の中は成り立っていきません。例え辛い気持ちになっても、罪に対する嫌悪、他者に対する思いやりの心は大切にしなければなりませんね。
タイタンさんが仰られる通り、罪の意識の無い生き方には、百害あっても一利無しだと思いますから。


[308] 終戦の日に思う特撮界軍隊カラー 投稿者:シルバータイタン 投稿日:2008/08/15(Fri) 23:33:51 No.308 [返信] HomePage  
 ご無沙汰しています。特撮房シルバータイタンです。
 今日は8月15日は言わずと知れた終戦記念日ですが、ここ数年多忙な8月を送っていた為、普段戦争の歴史についてはアホほど考察を重ねているのに、終戦については余り考察していませんでした。

 6日広島、9日長崎、15日終戦を考えながら特撮の世界も昭和40年代は結構軍隊カラーが強いもんだと思っていました。
 殊にウルトラワールドでは侵略宇宙人との戦いは自衛の為ではあるものの、完全な戦争であり、終戦から四半世紀しか経ていない当時の状態では色々と軍事色を排するような配慮との板挟みみたいなものを感じました。

 特にそれを感じたのは『ウルトラセブン』と『帰ってきたウルトラマン』だと思います。

 A-Worldに訪れるような人には説明の必要のない話かもしれませんが、『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」では当時の米ソをメインとした核開発競争への警鐘にして皮肉とも取れる「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」という特撮界屈指の名台詞が披露された訳ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・核開発を止めるどころか誤魔化しと逆切れで煙に巻こうとする遠くて近き隣国と、その愚行と同じレベルで怒り狂って「日本も核武装すべきだ!」とほざく一部の狂信連中を思うと、見事に血を吐きながら悲しいマラソンを続けていると言わざるを得ませんね……(哀)。

 『セブン』から3年半を経て放映された『帰ってきたウルトラマン』では岸田隊員の父親が戦時中に旧軍隊の毒ガス研究に携わっていたことを苦にして、彼の兄が自殺していたなどと言う背景がありました(第11話)。

 また、スパイナー使用に際した避難命令に、B29から自分を庇いながら家を離れようとしなかった亡母の気持ちを受け継ごうとした坂田健(第6話)の思い出は今では相当年配の方からでないと聞けない話を当時は普通に聞ける話であることがうかがえます(全然別ジャンルですが、『ドラえもん』でもかつてはのび太の両親は戦時中の話をすることがありましたね)。

 一説によるとウルトラシリーズのオレンジや赤を基調とした、見ている方が恥ずかしくなるようなユニフォーム(笑)には軍隊カラーを排除する意図があったと聞いたことがありますが、第43話では3年振りに妻の実家に妻子を帰郷させた伊吹隊長の舅が伊吹隊長と一献酌み交わす際に「昔軍隊、今MAT」と、見事にMAT=軍隊観を披露していました(笑)。

 地球の平和を乱す存在に対して武器を持って立ち向かい、幾多の戦いが展開される以上、特撮番組が軍隊活動を見せるのは自然な展開ですが、だからこそ怪獣や宇宙人の襲撃が当たり前の世界観の中にも平和の大切さを忘れない主張が欲しいですね。


平和への願い A-chan(管理人) - 2008/08/20(Wed) 00:45:05 No.310 
シルバータイタンさん、こんばんは。超ご無沙汰振りです。レスが大変遅くなり、申し訳ありませんでした(汗)。

確かに昭和の40年代、と言うか1960年代には核戦争の危機を描いた映画、テレビ、読み物が全盛だったと思います。故・石ノ森章太郎先生の「サイボーグ009」や「猿の惑星」シリーズ等、私の母は若い頃に東宝映画「世界大戦争」を見て大泣きした経験があるそうです。
私もセブン第26話は、当時子供だったながら考えさせられました(今でも問題作と思ってますけど)。平和を題目にした兵器開発、いかにも建て前は立派ですが、そういった戦争目的、破壊目的で作られた物が実際使用されたり、いや実験をするだけでも一体どれだけの大きな被害を受ける者が出るか・・・。26話のギエロン星獣はいい犠牲者ですよね。その他、ゴジラを始めとする東宝怪獣の多くにも同じ事が言えますけど。「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」では、現実でも問題になっている原爆症に苦しむ人々が描かれていました。

私も幼い頃から両親に戦争体験をよく聞かされてきました。当時はとても悲惨だったそうです。母は物心付くか付かないかの年頃でしたが、防空壕内での恐ろしかった記憶は今でも残っているとか。父に至ってはお母さんを失ったそうで・・・。
戦争を知らない私ですけど、これらの話を聞いたり、戦争の危機や悲惨さを描いた多くの作品を見ていると、つくづく戦争は嫌だなあと思います。まあ、例え戦争体験が無くても、普通の神経なら争い事を好む人はいませんよね。
にも関わらず、終戦から60年以上が経過した現在でも、お隣の国を始め多くの国々で核開発が続いているのが現実。悲しいです・・・。

ウルトラシリーズその他の特撮を見ていても、外見だけのカッコ良さだけでなく戦う事の悲惨さ、醜さ、空しさ、そして平和の大切さがちゃんと描かれていると思います(ヒーロー番組は教育番組です:笑)。感じる人それぞれでしょうが、今後の特撮作品もこの姿勢で取り組み続けて欲しいですね。


[302] チョット暗い話 投稿者:シルバータイタン 投稿日:2008/06/22(Sun) 01:45:11 No.302 [返信] HomePage  
 またまたご無沙汰している特撮房シルバータイタンです。
 先日、「オタク」という3文字に対して考えさせられる出来事が相次ぎました。
 
 一つは秋葉原で起きた余りに痛ましい通り魔事件です。
 事件から2日間、日曜の度に秋葉原を訪れる知り合い何人かと連絡が取れず、非常にやきもきしました(犠牲になられた方には申し訳ないですが、私の友人・知人は全員無事でした)。
 犯人は意図的に多くの人が集まる場所として秋葉原を選んだ訳ですが、秋葉原があたかもオタクの街の様に報道されているのには些か面白くないものがありました。
 秋葉原は電気街・電子街としての面も持ち、神田・上野という独特の文化・気風・街並みを持つ間にあって、様々な専門色の強い店や企業が林立する所です。
 勿論特撮・アニメを始め、そこにはマニアックな人々の需要にこたえる店も多いのですが、決してオタクの為だけの街ではありません。
 秋葉原に限らず、一つの街を一つのカラーだけでみる風潮には警鐘を鳴らしたいものです。

 二つ目は先日死刑が執行された連続幼女殺人犯についてです。
 この鬼畜の為した罪状はいたいけな幼女を4人も極めて残酷な形でその手にかけ、最期の最期まで反省・謝罪をしなかっただけで万死に値しますが、鬼畜の害はそれだけに留まらず、犯人の父親は川に身を投げ、結納まで済ませていた妹の縁談は破談となり、逮捕後も様々な暴言・虚言で多くの人々の、何より被害者遺族の神経を逆なでにし続けてきました。

 そしてもう一つ許せないのは一匹の鬼畜の為に、「オタク」というものがかなり蔑視される傾向を作ったということです。
 鬼畜の部屋からは膨大なアニメビデオが発見された為、以後、オタク・マニアと言えば、「引き籠り」・「無職」・「妙な性癖を持つ」・「友達・恋人無し」との偏見とセットで見られるような風潮が生まれました。

 私は当年35歳ですが、この事件が起きるまでは「ウルトラマンや仮面ライダーが好き」と言った際に「幼稚」・「ガキ」とは罵られても、「気持ち悪い」と言われることは無かったのに、この事件以後は「気持ち悪い」・「危なそう」・「もしや変態では?」と言われることも稀にではありますが出て来ました。
 少なくとも3人目に好きになった女の人にはそう見られ、けちょんけちょんに振られました(泣笑)。

 まあ世のすべての人が「オタク」をそういう目で見る訳ではないですし、医師・大学教授・俳優・法曹関係者といった世の人々の羨望を浴びる職種の方々にも特撮マニアはいますし、自分自身がしっかりしていれば法を犯してもいないのに恥じる必要など全くないのですが、偏見とは怖いものです。

 今回の話題はチョットどころかかなり暗い話題で、書き込むのもためらわれたのですが、特撮が好きな故に特撮が投げかける社会問題や人間の偏見にも目をつぶらないA-chaであればご理解頂き、ここを訪れる方々も真剣に考えてくれるのでは?と考えて書き込ませんて頂きました。

 当該事件の死刑囚を強く憤る故にかなり辛辣な言葉も使ったことをお詫びして文章を締めさせて頂きます。
 ではでは。
 


誤解を恐れずに A-chan(管理人) - 2008/06/26(Thu) 00:08:24 No.303 
シルバータイタンさん、こんばんは。お久し振りです。
何だか大変レスが遅れてしまったようですね。この間のメールでのご忠告のお礼の返事もまだで、重ね重ね済みませんでした。遅くなりましたが、この間はご忠告どうもありがとうございました。

秋葉原の事件は痛ましい事件でしたね。タイタンさんのお知り合いの方々に何事も無くて良かったです。例の死刑囚の事件から今日に至るまで、この手の凶悪犯罪が後を絶たず起き続けた現実に情けなくもやり切れない思いが募りますが、このような凶悪犯罪を引き起こす大きな原因は、やはり犯罪を起こす者は他者との「触れ合い」が無さ過ぎるという事だと思います。
確かに現在「オタク」と呼ばれているマニアの方々の全てが凶悪犯罪に走るような輩ではありません。ちゃんとした社会常識さえ持っていれば、何を楽しみにしても良いのです。
でも悲しい事に、凶悪犯罪を引き起こす要因の1つである事は間違いありません。ある時代から、ゲームやテレビ、ビデオ、DVD、インターネットなどの普及が進み、閉鎖的な若者が増えてきた事は、確かな事実ですから。

私も例の死刑囚の事件の直後には、母の誤解と偏見からきつい言葉を投げられ、傷付いた過去があります。かなり揉めたのですが、私が真剣に意思を貫いた結果、ようやく理解してもらえました。
オタクと呼ばれる人々を色眼鏡で見るのはどうかと思いますが、やはり型に嵌った人から見れば変わって見えるのも無理ありません。
大切なのは、誤解を恐れず社会的な常識を弁えた上で自らの趣味を楽しむ事。自分がちゃんとしてさえいれば、その思いは必ず相手に伝わるものですよ。これからも、こういう犯罪が起きる度、そうでなくてもオタクに対する誤解と偏見は続くと思いますが、私は恐れずに自分なりに趣味を楽しんでいくつもりです。


[293] 科学者の良心 投稿者:シルバータイタン 投稿日:2008/05/06(Tue) 14:34:34 No.293 [返信] HomePage  
 こんにちは。特撮房シルバータイタンです。
 今日はニュース報道から特撮について思ったことを。

 今朝の朝刊で、読売新聞で京都駅に爆発物を仕掛け、JRから金銭を脅し取ろうとした46歳の男が捕まった記事が掲載されていました。
 男は3年前のJR福知山線脱線事故の被害者遺族を騙り、グループによる犯行に見せかけ、被害を拡大させない為に6千万で良い、と持ちかけるなど、卑劣な男で、「借金に困ってやった。実際に爆発させるつもりは無かった。」と供述しているそうです。

 罪を軽くさせる為の虚偽供述である率は鬼のように高いのですが、記事を読んだとき、私は珍しく「実際に爆発させるつもりは無かった、ということぐらい信じても良いかな。」と思いました。
 普段の私は犯罪者の反省・害意の低さを信じないのですが、この件についてあっさり信じようとしたのは怪我人一人出ていない事実による所が多いと思います。

 新聞を折りたたんで、ふと『仮面ライダースーパー1』のヘンリー博士(大月ウルフ)の台詞です。
 闇の王国ドグマに妻子を殺す、と脅された坂田博士の手引きで宇宙開発センターに潜入した猿渡剛介=ファイアーコングによってスーパー1の変身システムが破壊された際に、沖一也を始め、数々の科学者が坂田を槍玉に挙げる中、「潜入を手引きし、コンピューターを破壊しましたが、スーパー1の秘密は話していません!」と弁明する坂田に、ヘンリー博士だけが、

「君の科学者としての良心を信じよう!」

と言い放ちました。

 恐らくヘンリー博士は坂田が敵を手引きした事実よりも、同じ研究所で働く仲間としての絆と、日頃の坂田の人柄を信じる方を重んじたのでしょう。
 なかなか出来ることではありません。普通なら彼が直接成した害の方を重視するでしょうから。

 一方で注目したいのはメガール将軍です。
 ヘンリー博士を拉致してきたファイヤーコングを殴りつけて、「丁重にお連れしろと言った筈だぞ!」と怒鳴っていましたが、彼は誰に対してもそうだと言うわけではありません。
 ナチスの凶器と共に蘇ったゾルベゲール博士(第14話)、旧友である一也への嫉妬に燃える小針博士(第15話)には全くと言っていいほど敬意を払っていませんでした。

 メガール将軍には青年科学者から惑星開発改造人間第1号に志願し、手術の失敗を世間に伏せられ、死すら願った悲惨な過去がありました。
 だからこそ科学者の人柄には敏感だったのかもしれません。

 常日頃、凶悪犯に対する死刑基準が甘過ぎると思っている私ですが、毒ガステロを始めとする数々の凶悪事件を支持した某教祖、連続幼女誘拐殺害犯の変態、小倉の七人監禁虐待殺害遺体消滅事件の厚顔被告といった例外を除いて、凶悪犯といえども良心の欠片までを失っていると思いたくはありませんね。


人を信じる心 A-chan(管理人) - 2008/05/09(Fri) 01:55:38 No.294 
シルバータイタンさん、こんばんは。お久し振りです。
レスが遅れて済みません。そうですね、この犯人は実に人騒がせな男です。大事に至らず幸いでしたが、福知山線事故の被害者遺族の方々に対する名誉毀損、JR関係者及び利用者に与えた不安と多大な迷惑など、非常に罪深い犯罪行為だと思います。
確かに、私もこの犯人の「爆発させるつもりは無かった」事は信じてやっても良いですね。大量殺人を平然とやってのけるような凶悪な犯人にしては、あまりにもやり方がみみっちくて殺気が感じられませんので(笑)。

タイタンさんの仰られる通り、人を信じるという事はとても難しいですよね。ドラマでも現実の世界でも。余程の観察眼を持っているか、相手と相当の固い絆で結ばれていなければ難しいと思いますが、ヘンリー博士の場合は後者の方が強いかもしれません(大月ウルフさんには珍しい、初の人格者の役ではないでしょうか?)。
仲間同士の絆というか結束の強さは「仮面の忍者赤影」の飛騨忍者群に究極のものを感じます。第四部の風魔編で、仲間に化けた敵忍者の「仲間の裏切りにあった」という嘘を、赤影達はあっさり見破ります。「飛騨忍者に仲間を裏切るような者はおらぬ」と。
正義の集団の中でさえ本当に仲間を信じられていない者が多いというのに、この結束の強さは最強ですね。最終回間近のジャンパーソン達には、大いに見習ってもらいたいものだと思います。「ゴーゴーファイブ」第3話のマトイ兄貴は、自分の実の弟でさえ・・・(汗)。

私も犯罪者にも良心がある事を信じたいですね。人間誰しも生まれる時は白紙の状態で生まれてくるのですし、犯罪を犯したからといって全ての責任が犯人だけにあるというのは、あまりにも一方的な考え方ですからね。


[290] 見所満載の第8話 投稿者:シルバータイタン 投稿日:2008/04/19(Sat) 01:22:56 No.290 [返信] HomePage  
 御久し振りの特撮房シルバータイタンです。
 本日話題にしたいのは『仮面ライダーアマゾン』第8話の「学校を襲ったワニ獣人」です。
 ストーリーそのものは人肉食の習性を持つ十面鬼の食糧確保の為にマサヒコの通う学校をワニ獣人が襲い、それをアマゾンライダーが奪い返す、という単純な物ですが、キャラクターごとに見るとこの第8話には「『仮面ライダーアマゾン』という番組」について思わされるところが満載です。

 まずはマサヒコの同級生シゲヤ君。演じるは『仮面ライダースーパー1』で草波良を演じた早川勝也氏。
 子役としてはマサヒコを演じた松田洋二氏には及ばないものの、当時は子役に人を得ない状態でマサヒコの小学生らしい一面を引き出した貴重な役所でした。

 一方でシゲヤ君の母親。
 風体・会話不能からアマゾンが息子を攫ったと思い込み、あろうことか我が子を助けてくれる筈のアマゾンに対して他の保護者を率いて襲いかかる始末(マサヒコやりつ子の説得にも耳を貸さない)。
 アマゾンの正体を知る身としては、母親を捉まえて「分からず屋」と断じるのは簡単だが、現在以上に異文化に理解の乏しい世相で文明人とは言い難い風体の人物相手に時に恫喝し、時に懇願を交えて我が子の解放を哀訴する姿は紛れもなく子を思う母心だから余計に始末が悪い。

 人々の為に戦っている筈なのに、第1話で高坂教授、第4話で山村、と頼りになる筈の人を失い、第5話の警官・マスコミ、第8話の学者に続いて人々の奇異・好奇・怪訝の目に曝され、アマゾンに帰る程の傷心を負い、居た堪れないアマゾンに救いの一声をかけたのがりつ子。
 アマゾンが日本に来た為にそれを追ってきたゲドンに怯えなければならないと考え、アマゾンを嫌悪していたりつ子が完全にアマゾンのことを理解するようになるのは続く第9話のラストだが、まだ理解不足のアマゾンに対して、少なくとも彼が正義の人であることに些かの疑いも抱いていなかった点は特筆に値します。

 男女差別する気はないのですが、アマゾンの善意を理解しつつも、マサヒコに危険が及ぶことを第一に心配し、アマゾンに近づかないように説くりつ子の姿はムカデタイガーに本郷猛の居場所を教えてしまった達治少年のお姉さん、東光太郎がバードンを招くと思い込んで光太郎に頑なな態度を取るタケシ君のお母さん、ガイナギンガムの脅しに怯えて悪いと思いつつ茂とひとみに南光太郎に近づかないように話した佐原唄子さん、とも被ります。
 いずれも守らんとする筈の息子や弟達に詰られますが、基本的に母性から来るこの意見、全面非難は私にはできません。
 現実に起きたら、子供達の希望に添えるかどうか極めて疑問でしょう(起こって欲しくないけど)。

 最後にゲドン。
 十面鬼が食人の習慣を持っていることは有名ですが、赤ジューシャ達もとらえた子供達・先生・藤兵衛を燻製にして食べることを楽しみにしたことからゲドンにとって食人は一般的なことかもしれません(後にモグラ獣人もアマゾンが捕らえた赤ジューシャの前でたき火しているのを見て、焼いて食べるのを分けて貰おうと思い込んでしましたね、そう言えば―笑)。
 まあ、食糧確保に思いっ切り学校を騒がせた十面鬼、わざわざ群衆がアマゾンを縛り、リンチにかけようとしていたのに自分から姿を見せてアマゾンの潔白を証明した上に縄まで噛み切ったワニ獣人。調理場に踏み込まれるとあっさり捕虜を奪還された赤ジューシャ、と首領がアホなら、組織全体もアホですね(笑)。

 とまあ、全24話の中でストーリー展開に大きな変化を為した回でもないのですが、ある意味『アマゾン』らしいこの第8話は折に触れてみて欲しい回として紹介させて頂きました。

 それでは。


異色のヒーロー A-chan(管理人) - 2008/04/20(Sun) 03:17:09 No.291 
シルバータイタンさん、こんばんは。お久し振りです。
レスが遅れて済みませんでした。今回の話題は、あのアマゾンライダーですか。ライダーシリーズ中でも異色の作品ですが、文明に侵されていないが故の純情さ、素朴さが彼の魅力なんですよね(それだけに、言葉を覚えて型に嵌ったヒーローになっていくのには、ちと寂しい感が・・・:汗)。
アマゾン8話のシゲヤくんといえば、野原でアマゾンと演奏会(笑)していた坊やですね。あの子がスーパー1の良くんだったんですか。
まあ、彼のお母さんの気持ちも分らなくはないですね。私も、もし子供を持つ身であって、我が子が奇妙な風体の怪しげな人物と一緒にいたとしたら、我が子をその人から遠ざけると思います。人を見掛けで判断するのは良くないという理屈は分るのですが、万が一の事を考えますとね・・・。
でも、確かにこのお母さんには自己中というか、思い込みの激しいところがありますね。

りつ子さんですが、当初はアマゾンをトラブルの元と毛嫌いする反面、5話でアマゾンが強盗を捕まえて新聞に載ったのを見て「英雄気取りで見損なった」と如何にもアマゾンを信頼していたかのような口振り。何だかよく分らないお姉さんだなあという印象がありましたが
、最終的にはアマゾンを理解し受け入れてくれたので良かったと思います。
さっきも書きましたが、やはり私も息子や弟がいる立場なら、側にいると危険と判断した人物からは遠ざけるでしょう。その人や子供達には悪いと思いつつも。
でも、初期の頃のりつ子さんは、あからさまにアマゾンを敵視しているような態度が鼻に付き、何もそこまで言わなくてもと思いました・・・(汗)。

過去の軍団にも人食い怪人は出てきましたが、ゲドンは首領や戦闘員(皆女性!)も人食いな訳ですよね。非常に原始的というか怪物的な軍団です(汗)。
ゲドンの獣人は、従来の怪人達とは違い「知恵」よりも「本能」で動く輩が多いですね。生態もモロけもので、爆発せずに血を噴出して絶命するのがリアルで怖かったです(冷汗)。
まあ、だからこそ大して頭を使わなくても倒せるような組織なのかも・・・(ちょっと言い過ぎ?:笑)。

Re: 見所満載の第8話 通りがかり - 2008/06/08(Sun) 11:37:55 No.300 
早川勝也氏はスカイライダーにも出演していました。
探してみてください。
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